物語を、いつでも書き換える
全10回にわたってお届けしてきた、心を見つめる旅。最後に立ち返るのは、やはり「言葉にできない、その場所」です。
私たちは毎日、膨大な言葉の海を泳いでいます。誰かの期待に応えるための言葉、自分を正当化するための言葉。でも、その言葉に疲れたとき、思い出してほしいのです。
あなたの心が見せている世界(ニミッタ)は、いつでも、あなた自身の手で「訂正」できる。
「私はこういう人間だ」「あの人はあんな人だ」——そんな凝り固まった古い物語(ヘビの影)を握りしめそうになったら、そっと目を閉じて、慈しみの光を灯し、言葉を尽くして戦うのを、一度お休みしてみてください。
オープンダイアローグのように、答えを急がない。 外山滋比古さんのように、ふとした気づきを待つ。 そして『考相経』の知恵を借りて、心の中の「兆し」を、優しく選び直していく。
すると、あんなに騒がしかった世界が、少しずつ、静かで寛容な場所へと姿を変えていきます。
「本当に大切なものは、言葉にはできない」——だからこそ、私たちは沈黙を恐れず、まだ名前のない「今この瞬間」を、手のひらの中で、大切に温め続けることができるのです。
今日、あなたの心が、柔らかな光に満たされていますように。